Saturday, October 20, 2012

cuba: natural lemonade


キューバのvinalesという田舎町の、畑にぽつんと佇む掘建て小屋。女の人がただ一人で座っているだけだし、阿蘇のとうもろこし屋さんのお姉さんたちのように、通りかかる人に笑顔で手を振るわけでもないので、一見さんにはそこが店だということはわかりようがない。そもそもキューバには看板文化はなく、そのため外観だけではそこが何なのかはわかりにくい。でももちろん地元の人はそこが何であるかを知っていて、欲しい物にはちゃんとアクセスできるようになっている。例えば、ハバナで観光客が目にする店のほとんどが外人用通貨(キューバの通貨は2つ。地元人用と外人用)の店だとしても、彼らはキューバ人用の通貨が使えるお店がどこにあるかも把握している。

タクシー運転手のカルロスが急に立ち寄ったその店は、さとうきびジュース屋さんだった。サトウキビを機械(といっても手動)にかけ、汁を絞る。絞った汁をグラスに入れて出してくれる。アイスはなしだったと記憶している。たったそれだけのジュースが、いやジュースというよりも汁という方が適しているかもしれない。その汁が、びっくりするほど美味しかった。ほんのりとした甘さは、砂糖の甘さとは違い、シンプルな深みがあって、それは何かと何かを混ぜでできる類いの味にはない、原型のうまみが感じられる。

今考えてみると、砂糖はキューバの主要農産品で輸出品というだけに、ひょっとすると、それがキューバ砂糖の旨さなのかもしれないとも思う。幼稚園の頃からおやつの常連だった黒糖「くろんぼ」が好きになれなかったし、コーヒーに砂糖は入れない。母親が絶賛する和三盆アイスあたりから砂糖が一歩私に近づき、ロンドンに来てからは紅茶に砂糖を入れるようにもなった。だけど私は砂糖の味をよくよく知らない。このサトウキビ汁がキューバ砂糖の旨さなのだろうか? あぁキューバで砂糖を買わなかったことが悔やまれる。

ともあれ、カルロスは"これ"を絞った方がいい、とライムを絞ってくれた。そして「これがnatural lemonadeだ」と語気を強めた。サトウキビにライムを絞ったら、それが天然のレモネードになるのかは別にしても、単にサトウキビから絞り出しただけの汁&ライムは、他に並ぶもののない旨味で、私はこの味のためにもう一度この国に行きたいと思っている。

PS*緑生い茂るvinalesの村と小さなスタンド、そこに座るサトウキビ マシーンを絞る女、カルロス自慢の一杯。写真におさめるとさぞ絵になったことだろうと思うけど、そんなときにかぎってカメラの電源は切れている。

Wednesday, May 9, 2012

Let's talk.

1週間、モロッコに行ってきた。モロッコから戻って以来、不思議と人に話しかけられることが多い。昨晩は、ウガンダ&イタリアのミックスの男の子とインド男の二人組に、村上春樹は日本でも人気があるのか、ダンスダンスダンスは読んだか? と話しかけられ、さっきも友人から借りたルミナックスをぶら下げていると、このカメラはいいやつだよね〜と中年のイギリス人に。ピザを食べながら歩いていると、黒人メッセンジャーから、どこのピザだ? と。その5分後、同じ質問をイギリス女子2人組に。一体何の変化なのかしら。

Saturday, April 14, 2012

peace


いろいろと特筆すべきことはあったこの4月上旬ですが、こちらを! ナショナル・ギャラリー前でのアート。平和の象徴として国旗を描くもの。「私の国はまだ?」って観光客がアーティストに尋ねる人々の姿が印象的。

Thursday, March 22, 2012

free latte day.



スタバで名前を言えば、ラテが無料に。なんていう張り紙はないけど、先週水曜日はそんな日だった。何も知らなかった私は、一緒にいた友人に「いいからラテを頼んでみて」と、言われるがままラテを頼むと、バリスタのお姉さんがにっこり微笑んで「お名前は?」と。名前がカップに書かれて、ささやかなmyカップに。
free latte dayではない今日も、ラテを頼むと「名前は?」と聞かれた。新しいラテのプロモーションと、もっとフレンドリーにって試みのようだけど、わざわざ名前を言わなきゃいけないの!?って批判もあるよう。私としては、日本人以外にはわかりづらい私の名前を楽しそうにカップに書くバリスタが微笑ましく、悪くはないと思っている。イギリス内の人は一度お試しを。

Sunday, March 11, 2012

one year


1年前の2月にロンドン行のために仕事を辞め、3月を実家の熊本で過ごしていた。夏目漱石の旧居を訪れているとき、東京にいる元同僚に「漱石先生の家に来てます」とメールを送ったら、地震でビルの外に避難しているという返事がきた。
あれから1年。押し寄せる波にのまれていった人を思うと、いまも怖くてどうしようもない気持ちになる。だけど、被災地で歯を食いしばって生きている人を思うと、私も日々の些細なことに負けずに頑張っていこうとチカラがわいてくる。またそうして過ごすことが、いま私がすべき一番大切なことのように思う。

Saturday, March 3, 2012

my pub list


ロンドンに来てすぐの頃、いかにもパブ!というパブではなく、もっとゆったりとした、日本で言うところのカフェみたいな雰囲気のパブはないものか、と探していたのだけど、探しているうちに、いかにもパブ!というパブにすっかり慣れてしまって、カフェみたいなパブ探しがすっかり頓挫していた。ところが、仕事でパブの記事を書く機会が増え、リサーチを重ねるうちに、思い出したかのように見つけたこのパブ。
隠れるようにして配置されたボックス席、くたっとなったソファー席、椅子やクッション、鏡など、インテリアの一つ一つがかわいくて、まさに求めていたカフェのようなリラックス感。パイントグラスを傾けてもインテリアのかわいさが女心を刺激してくれるのがうれしい。そんな矢先に、ロンドンで知り合った小柄でかわいらしい女友達が、見た目によらずビール好きというので、彼女を連れていったら、ずいぶん満足してくれた。
さらにここ、何がいいって、Oxford circusからすぐ近くという立地。センターから少し外れればゆったりしたパブはあるけど、この立地にあって、このゆったり感は大満足。できるだけ自宅から近いパブに行きたいけど、家が離れている人と会うときはやっぱりセンターになってしまうから、今後かなりお世話になりそう。パブの詳細はまた後日。

Friday, February 24, 2012

パリでトランジット中、その2


とっくにパリでのトランジットは終わり、ロンドンに戻っています。が、パリでトランジットの写真をアップしておきますね。

Monday, February 20, 2012

パリでトランジット中

1週間弱、ドバイに旅行に出てました。すでに今、帰り道、パリのシャルルドゴールCharles de Gaulle空港でトランジット中(ターミナル2)。鮮やかなオレンジ色の使われ方がとても素敵。道案内のサインやロープ、掲示板などなど。トイレのタイルもこんな感じ。

木目をいかした天井も、温かみがあって居心地よし。

これでFree wifiがあれば文句なしだけど、それでも気に入りました。

Saturday, January 14, 2012

Anyone wants a sled? - そり。



そりが欲しい方はこちら、£240。
ただのそりではございません。こんな風にハンドルを切れば右に左に(たぶん)自由自在。


ちょっと高いなーという方には、もう少しお手頃でモダンなこんなものも(£120程度)。


こちらは子ども(or小物)用かな(金額未確認)。


@east dulwich

Thursday, January 12, 2012

crumpet for breakfast


クランペット生活、始めました。
小麦粉とイーストでできた、とてもブリティッシュなパン。パンケーキと言うのかもしれない。もっちりとした食感が面白い割に、そのまま食べると無味。オーブントースターで温めたあと、バターを乗せて食べるのが基本。ジャムや蜂蜜をトッピングする人もいるらしい。表面が蜂の巣のようになっていて、そこにバターが溶け込んでいくのを見るのはなかなか楽しめる。
パンを食べたあと、お腹で膨らむ感じが、どうも私の体には合わなくて、普段からあまりパンは食べない。でもクランペットなら(いくつでもとまでは言わないけど)美味しくいただける。しかも安い。
ウィキペディアによると、アングロサクソン人が発明したらしく、かれこれ1500年近い歴史になるのだろう。ほんと、その時代からあってもおかしくない素朴な味なだけに、初めて食べたときから、それなりの手応えを感じていたのだけど、先日、ベルギーでお世話になった家の子がとても美味しそうに、そして満足そうに食べているのを見て(クランペットの上にバターのせて、大量の砂糖をふりかける)、私もクランペットを食べたくなった(砂糖はかけないけど)。そんなこんなで、クランペット生活を始めた。
美味しそうに何かを食べる人には叶わない。

She likes crumpet so much. When she, who lives in Belgium, eats it, she puts butter and lots of sugar. Yes, she is almost teenager. Is there any problem?

Wednesday, January 11, 2012

いまさら新年の抱負

年末から年始にかけて、ボリュームのあるお仕事をいただいていたので、特に元旦以降はそれにかかりっきりで、しかもそれが終わらないうちにベルギー旅行をしたものだから、新年の抱負を立てる間もなく、もう10日が過ぎている。

やっと一息ついたので、改めて新年の抱負を記しておこうと思う。
やっと一息ついた、、と言ったものの、新年の抱負くらい1時間もあれば立派なものができるはずなのに、原稿書きという理由に甘えて、すっかり後回しになっていた。まずはこれをひとつめの抱負にしようと思う。やろうと思っていることはさっさとやる。
そして今年はもっとブログを更新したいなぁ。2011年の記事が54本だったので、今年は100を目指して!  ロンドンで出会ったリラックスできる話をもっと充実させていきたい。

以上。それでは本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。